感想:君の膵臓をたべたい
★★★★★
はじめて単行本の小説を買ったんじゃないかな。まあKindleだから関係ないんだけど。それぐらいあらすじを見たときに買いたくなってしまった。ちょうど読みたいと思ってたネタだったのと、久々に小説読んで泣けたらいいなぁと思って読んでみた。結果的に泣くほど感情移入できたが、正直この小説読んで泣けるのは、人間関係で挫折してラノベとか読んでいるひきこもりだけだと思います…。
あとタイトルと表紙絵は素晴らしいですね!
ある日、高校生の僕は病院で1冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこに は、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていた。こうして、偶然にも【ただのクラスメイト】から【秘密を知るクラスメイト】となっ た僕。まるで自分とは正反対の彼女に、僕は徐々にひかれていった。だが、世界は病を患った彼女にさえ、平等に残酷な現実をつきつける――。
なんだこのステレオタイプみたいな泣かせる青春ラブコメ設定は。セカチューや1リットルの涙を思い出しますね。ヒロインが不治の病で死ぬという設定は一緒ですね。ある程度鉄板ネタなので、これも映画化かなんかはされるでしょう。売上もそこそこでてるみたいだし。
軽い文体、読ませたがる雰囲気、透けて見える若さ
Amazonレビューであった一節。確かにその通りだし、Kindleで読んでるとドヤ顔の台詞がハイライトされてて、正直痛いなぁみたいな感じを受けた。逆にとらえ方によっては、普段小説を読まない人にとっては読みやすいだろうし。読書する人が増えたらいいなと思うので是非いろんな人に読んでもらいたいね。
チープな設定なのは間違いないけど、読んで損するレベルでは間違いなくないし、死生観や自分がどうやって生きるかについて少しは考えさせられるところもある。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事
-
-
感想:フォルトゥナの瞳
著者:百田 尚樹 ★★★☆☆ 普通の小説だっただけにあまり書くことがない…。デッ …
-
-
感想:マネジャーの全仕事 いつの時代も変わらない「人の上に立つ人」の常識
著者:ローレン・B・ベルカー,ジム・マコーミック,ゲイリー・S・トプチック ★★ …
-
-
感想:青い壺
著者:有吉 佐和子 ★★★★☆ 昭和に書かれた昭和の日常の短編集。色々な人の生き …
-
-
『「自己啓発」は私を啓発しない』 小説的な読み物として面白かった
某ブログで自己啓発の本読むならこれだけ読んどけばいいよ,と紹介されていたので読ん …
-
-
『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』はわからなかったが,得るものはあった
著者である伊藤元重さんはWBSにコメンテーターとして招かれていたため知っていまし …
-
-
感想:年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学
著者: エンリコ モレッティ 、訳:池村 千秋 ★★★★☆ 長かった…。Kind …
-
-
感想:世界でいちばん透きとおった物語
著者:杉井 光 ★★★★☆ 普段本を読まない人、ミステリーを読まない人には薦めら …
-
-
感想:星を編む
著者:凪良 ゆう ★★★★☆ 読んでから2ヵ月も経って感想忘れちゃった。「汝、星 …
-
-
感想:ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~
著者:J・D・ヴァンス ★★★★★ アメリカ副大統領ヴァンス氏の自伝。久々のあた …
-
-
感想:殺意の水音
著者:大石圭 ★★★☆☆ 久々の角川ホラー。本って意外と高いし,本屋で買うなら新 …