燃料電池自動車は低炭素社会の切り札になりえるのか
トヨタ自動車は燃料電池車(FCV)の「MIRAI(ミライ)」を、12月15日に国内で発売することを発表した。というニュースを昨日見かけました。一般市場向けへの発売は世界初らしいです。さすがトヨタさんですね。
ハイブリット車、電気自動車と、これらの開発をみてると、環境負荷が車社会の最大のテーマだとうかがえます。聞いていて、燃料電池自動車は根本的に低炭素社会を実現する切り札のような感じがしました。
燃料電池自動車の大きな特徴として、
- 走行時のCO2排出量がゼロ。排出は水のみ。
- エネルギー効率が、ガソリン(15%程度)の2倍以上。
が挙げられます。こういうのを見ると、化学工学を専攻しているとどうしても気になることがあるんです。
2つ目の項目は、燃やすのってすごいエネルギー効率悪いんでいいんですが、1つ目の項目の、「走行時の」ってのが気になります。
では、車を製造するときのCO2排出量は既存車より多いのか。水素を製造するときに排出されるCO2はどれくらいなのか。1回の補給で走れる走行距離は出してるが、車自体の最大可能走行距離はガソリン車に比べてどうなのか。
もっと広く物事をとらえて、トータルで、環境に対してどれぐらい優しいのか(CO2排出量はどれぐらい減るのか)、もっと数値で示してほしいよね。完全にニッチな視点ではあるけど、気になります。ちょっと調べても全然見つかりませんでした。そりゃそうだろうけど。
新しい技術を導入するには、大衆に一瞬でメリットを理解してもらう必要がありますもんね…もちろん間違った説明をしているわけではないんですけど、どうしてもいい面ばかりを強調しすぎて、人をだましているように感じざるを得ない。
話は変わりますけど、太陽電池がその最たる例だと思うんですよね。
国が採算も取れないのに、馬鹿みたいに税金をつぎ込んだせいで、企業はお金になるから(政府からもらえるから)って理由だけで研究をはじめ、大学もそれに乗っかる感じがしてました。
個人でも国が保証してくれるから太陽電池で売電と…でも結局電力供給が多すぎて買い取ってもらえなくなった。とかいうニュースも見かけましたね。
太陽電池でエネルギー問題解決できるなら、どんなにいいことか。エネルギー生産のリスクヘッジの観点からはある程度はあったほうがいいのは確かなんだろうけど。
さて、話を戻して、いろいろ否定的なこと書いてきましたけど、燃料電池自動車は低炭素社会の第一歩になるのはほぼ間違いないかなと思います。明確な根拠は持っていませんが、大手自動車会社が何十年も研究をしてきたのにはわけがあると思います。
水素ステーションのインフラ整備や価格、問題はありますが、今の車が燃料電池自動車に置き換われば、CO2排出量に関しては減るんでしょうね。
個人的に5年後ぐらいに車買いそうなんだけど、すごい過渡期でどの種類の車を買うか悩みそうである。
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