2つの10万時間とは?
ちょっと前にWBSを見ていると,いつものように団塊世代やシニア層をターゲットとしたビジネスのお話がありました。経済番組である以上,お金を持っていて人口も多く,定年後の時間も余っているその層へ向けたビジネスをする企業が多いのは当然で,そういった特集が多くなるんですよね。
そこで10万時間という言葉が出てきて,聞いた瞬間はあまりピンとは来なかったんですが,説明を受けてへぇと思い興味がわきました。10万時間ってフレーズってけっこう有名なんですかね?調べたら色々記事なり本なりがでてきました。
ちなみに,特集されてた企業は,定年後の夫婦二人の老後の家を設計しているメーカーだったと思います。
定年後の老後の自由時間は10万時間といわれている
もうお分かりだと思いますが,10万時間の1つは,定年後の自由に使える時間です。
定年65歳,平均寿命80歳,睡眠時間8時間として考えてみましょう。16時間/日×365日/年×15年=87600時間
ちょっと足りない…。定年が60歳の過去の栄光の時代で考えてみましょう。
16時間/日×365日/年×20年=116800時間
10万時間オバーですね。平均寿命は緩やかに伸びていますが,それ以上に定年退職の年齢が後のほうにズレていきそうなので,差し引きした時間は今より減少しているような気がします。年金と同じように…。
あと,ズレて一番困る問題は,65~80歳より,70~85歳のほうが,出来ることが限られるだろうし,健康寿命等も考慮すると明らかに損だと思えることと思います。
さて,10万時間って多いのか少ないのか,イメージできますか?少なくとも僕は出来ませんでした。
40年間のサラリーマンの勤務時間も10万時間?!
そこで,よく引き合いに出されるのが,サラリーマン40年の勤務時間が10万時間らしいです。
せっかくなのでこちらも計算してみましょう。僕の勤めている会社をモデルケースとして,労働組合が出しているデータによると,年間平均勤務時間が1950時間ぐらいだたっと思います。で,院卒24歳入社,65歳定年退職なので,
1950時間/年×42年=81900時間
定年退職が,5年延びると10万時間超えますね…。仕事を始めると,平日は仕事ばかりで終わる1日が増え,何してるんだろうって思うことが多い今日この頃ですが,それと同じだけ老後の自由時間もあるというのは驚きでした。想像する以上に老後の時間って長いんですね。お金の心配をするのもわかりますし,それ以上に,時間をどう使うかが問題になるっていうこともわかったような気がしました。
人生プランを考える上で1つ参考になるデータだと思いました。老後の過ごし方はお金だけでなく,時間も含めて考えておいたほうが良さそうですね。
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