感想:冒険の書 AI時代のアンラーニング
2024/10/25
著者:孫 泰蔵
★★★☆☆
珍しい名前と思って、読み終えた後に経歴調べてみると、孫正義の弟だった。本書の中で父親も起業家と書いてあって、遺伝子と環境要因は大切というのがわかるね。本人もガンホーの創設者とはね。
中身は主張がけっこう極論で刺さる人には刺さるのかなぁっていう感じ。僕とは意見は合わなさそう。日本の大企業でサラリーマンしてるからね。起業家とは価値観が違いすぎるせいかも。
で、タイトルから中身は全く想像できずに読み始めたのだけど、「学校教育とはどうあるべきか?」という問いをもとに考えていこうって感じ。いまの一律で同じ子を並べ、詰め込み教育でテストの点で競争させるようなものは間違っていると。好きなことを好きなだけやれる環境がいいと。
個人的にこの本を取るきっかけになったのが”AI時代の”っていうフレーズだったのだが、AI時代だから、今の詰め込み教育で得られるものはAIにとって代わられるのだから意味がないという意味だった。計算できなくても電卓があるように。歴史とかの暗記系はどうしようもないけど、国語の読解や、算数の論理的な思考は今のAIの延長では絶対に手にすることができないから、今の教育は必要と思うのが自分の意見。なんかIT会社の役員だったのに、現在のAIの根本的な原理を理解していないのがすごい残念だった。
余談だが、全部のページが画像扱いなためkindleではすごく読みにくい。
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