感想:本日は大安なり
★★★★☆
「ツナグ」についで辻村氏の本を読むのは2冊目。ブックオフに置いてあった中で一番面白そうかなと思って。個人的にツナグは好評価だったけど、それと似ていい感じだった。読んでて心温まる感じ。僕が小説に求めているやつ。だからこそ、鈴木陸雄の話だけは少しずれてて残念だったかな。終わりも曖昧だったし。
内容としては、大安の同日に、同式場で4組のカップルが並行して結婚式を挙げる。一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子姉妹、クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェディングプランナー、大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生、誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。の4つの短編が時系列に沿って、色々な人の視点から物語が展開していく。海外ドラマでよくあるパターンだと思った。登場人物が多く、状況把握がすぐにできないかと思いや、読んでてすっと頭に入ってきた。最近は海外の訳本が多かったのもあって、小説家の書く文章はすごいなと感心。
この本を読むまで、”大安”って知らなかった。仏滅とかは聞いたことあったけど、六曜や六輝なんて知らなかった。何気なく会社で手帳を見ると、六輝が書いてあって少し驚き。自分がもし結婚式を挙げるときが来るなら、そんなことも気にするのかな。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事
-
-
感想:日本人というリスク
著者:橘玲 ★★★★☆ 橘氏の2冊目の本。1冊目の臆病者の株式投資入門を読んで …
-
-
感想:卵子老化の真実
著者:河合 蘭 ★★★★☆ 普段あまり知ることのできないことを知れる。高齢出産が …
-
-
感想:嫌われる勇気
2014年amazon和書部門売上1位!すごいですね。けっこうタイトルぐらいは知 …
-
-
『人見知りが治るノート』 認知行動療法で人見知りを克服?!結局は場数をこなして慣れるしかない
認知行動療法(CBT)を使って,誰もが持っている人見知りの傾向(人前でスピーチす …
-
-
感想:レインツリーの国
著者:有川 浩 ★★★★☆ 有川さんって女性だったんですね。あとがきで,私の夫っ …
-
-
感想:世界を変えた10冊の本
著者:池上 彰 ★★★☆☆ 池上氏が世界的に影響を与えたと思われる10冊をピック …
-
-
可視化されにくい『最貧困女子』
「最貧困女子」とは、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁 …
-
-
感想:結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~
著者:筒井 淳也 ★★★★☆ いい本はあるもんだ。社会学?的に見た家族というもの …
-
-
感想:博士の愛した数式(小説)
著者:小川 洋子 ★★★☆☆ 映画化とかでけっこうな人気だったので,気になってい …
-
-
感想:ストレス脳
著者:アンデシュ・ハンセン ★★★★☆ 前回読んだ「運動脳」は微妙だったけど、今 …
- PREV
- 鬱のことが分かりやすい漫画『ツレがうつになりまして。』
- NEXT
- 初心者編み物第二弾はマフラー