感想:青い壺
著者:有吉 佐和子
★★★★☆
昭和に書かれた昭和の日常の短編集。色々な人の生き方が描かれている。最近Amazonランキング常連で再評価されているらしい。平成生まれの自分からすると昭和って近いイメージだったけど、気づけば令和で、昭和の日常を綴っているだけで歴史小説のように感じられて、すごく良かった。
亭主関白で専業主婦な家族な形態が多く、祖父母との同居も当たり前で、嫁姑の話題が多い印象だった。サラリーマンが定年でやることなくなるように、いがみあっていた姑が亡くなったらやることなくて虚無感に襲われているのが、そんなもんなんかなって思って読んでた。
令和の少子化核家族化の現代は50年後の世界からはどう見えるんだろうか。個人主義を突き詰めた先には何もないよなと感じる。
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