感想:君がオヤジになる前に
★★★☆☆
ほりえもんの本はまあ普通に面白いよね。本書もそんな感じで、著者の尖った感じが伝わってくる。”君がオヤジになる前に”いいたいことは”思考し続けろ”だった。まあ頭を使わなくなったら人間終わりっていうのは僕も共通するところではある。読み物として面白いしすぐに読めるのでどうぞ。
どうでもいいけど、最後にカイジの作者と対談があって、この表紙の絵がカイジの人ということに後で気がづいた。確かによく見ると、顎が完全にカイジだった。
初めに断っておくが、僕が本書で定義する「オヤジ」とは、年齢的なものではない。あらゆること──家族との向き合い方や仕事への接し方、服装や体型に至るまで──を、より良き方向へ改善しようとすることを放棄してしまった者たちへの表現だ。 彼らは現状にただ不満を持ち、将来に不安を抱えながらも、そこを打開しようという意思すら奮い起こせない。ただ、誰に向けるともなく不平を口にしているだけだ。それを僕は「思考停止状態」と呼ぶ。
冒頭の1節だが、すごく痛いことを言われている気分になる。どこまで思考し続けれるか行動しつづけれるかは難しい。本書でけっこういわれている”ゆとり”に僕自身が属することが本当によくわかった。結局何が正解とかはないが、中途半端は微妙だなと思うなぁ。あえて思考停止して幸せを感じれるならそれはそれでありだとは思うし、頑張るならところんやらないと。尖ることが必要なのに意外と難しい。
僕はそもそも、逆境から「死んで逃げる」という発想をしない。死ほど怖いものはない。 人生が苦しいから自殺するという人の考え方が、僕にはまったく理解できない。もっと言えば、死ぬほどの絶望に遭っていない。 離婚直後の孤独も、ライブドア事件の直後も、頭がおかしくなるぐらいの辛い時期を過ごしたけれど、首を吊ろうとは少しも思わなかった。 妙な言い方かもしれないが、どん底に落ちている自分を、どこかで楽しむ、もうひとりの自分がいるのだ。
つらいことがあるとすぐ死にたくなる。
つらい状態から抜け出すには、打開するか、心が感情が死ぬか、体ごと死ぬか。
あとは社会性か。社会性のない僕には厳しいし、ほりえもんもその選択肢はないみたいだし頑張れるかもしれない。
適当おわり。
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