るむろん

Android/生活/旅行/英語/書評…適当に書いていきます

もしドラが文庫になっていたので読んでみた

   

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (新潮文庫)著者:岩崎 夏海

★★☆☆☆

本を読まない人だって聞いたことがあるぐらいに有名になった”もしドラ”。読んでみたかったけど、単行本しかなく高いのでスルーしてました。そして、ふらっと本屋にいくとついに文庫化!の文字が目に飛び込み勢いで買ってしまいました。

要約すると、少年漫画の野球サクセスストーリーにドラッガーの考え?を埋め込んだ形。

小説+ビジネス書という形式がヒットしやすいということを感じますね。ドラッガーの考えとかはさておいて、この本がなぜこんなに売れたのかということを考察するほうが、全てにおいていい結果をもたらしそうです。

なんだかんだいって、一番最初にこのテーマで本を出せた著者は評価されるべきだし、売上や知名度といった面で還元されているでしょうね。

スポンサーリンク

小説としてはラノベ並みかラノベ以下

読み始めて数ページで感じる違和感。うまく表現できないですが、文字がそこにあるだけって感じです。著者の経歴は、芸大建築科卒で放送作家らしく、本作は処女作らしい。この本を読んで気づいたのは、やっぱり小説家は小説家であるということ。小説家としての文章力はつまらないラノベに似ている雰囲気を感じましたね…。

ビジネス書としては、体系だってなく、都合よく引用

読んでて思ったのは、ドラッガーのマネジメントを実践して野球部が変わったのではなく、野球部のサクセスストーリーがまずあって、それにドラッガーの考えを無理やりあてはめたような感じです。そして、”ドラッガー”というアクセントをつけてアピールして売ったという道筋にしか見えなかったです。

 - 読書

スポンサーリンク

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

  関連記事

感想:フォルトゥナの瞳

著者:百田 尚樹 ★★★☆☆ 普通の小説だっただけにあまり書くことがない…。デッ …

感想:本日は大安なり

著者:辻村深月 ★★★★☆ 「ツナグ」についで辻村氏の本を読むのは2冊目。ブック …

感想:嫌われる勇気

2014年amazon和書部門売上1位!すごいですね。けっこうタイトルぐらいは知 …

『人見知りが治るノート』 認知行動療法で人見知りを克服?!結局は場数をこなして慣れるしかない

認知行動療法(CBT)を使って,誰もが持っている人見知りの傾向(人前でスピーチす …

感想:成瀬は天下を取りにいく

著者:宮島未奈 ★★☆☆☆ 2024年本屋大賞作品。単行本なので知らない著者の1 …

感想:新世界より

著者:貴志祐介 ★★★★★ 貴志さんは好きな作家のひとりで、代表作なのは知ってた …

感想:世界でいちばん透きとおった物語

著者:杉井 光 ★★★★☆ 普段本を読まない人、ミステリーを読まない人には薦めら …

感想:さいはての彼女

著者:原田 マハ ★☆☆☆☆ amazonのレビュー数も評価もすごかったから読ん …

感想:脳に悪い7つの習慣

著者:林 成之 ★★☆☆☆ ブックオフ100円。医者の著者による、脳科学に基づい …

感想:異性の心を上手に透視する方法

著者:アミール・レバイン、レイチェル・ヘラ―翻訳:塚越 悦子 ★★☆☆☆ 恋愛に …