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感想:疲労とはなにか

   

著者:近藤 一博

★★★★☆

最近風邪をよくひくし、疲れやすい体質なので、何か改善のヒントがあるかなと思って読んでみた。疲れに対して、安易な解決策はなかったけど、疲労に対するメカニズムを初めて知れたのでとても良かった。

疲労感と疲労の違い、生理的疲労と病理的疲労の違い。研究内容なので病理的疲労の話が8割だった。

生理的疲労を解消するには、疲労感があるけど、逆に軽く運動したほうがいいってのが驚きだった。まああまりに動かなさすぎると体がなまっている感で疲れが取れてない感はある。あと、ビタミンB1を取るのがいいみたい。取るのがいいというか欠乏していると疲労回復が阻害されるそう。

病理的疲労の話では、うつ病と疲労の関係、新型コロナ後遺症の倦怠感と疲労の関係を、バックグラウンドにある機構を交えて説明してて、なるほどーって思ってたけど、専門用語多すぎて全然覚えれなかった。本当に理解するには、ノートにメモ取りながらじゃないとダメだね。脳内のアセチルコリンが減ることで、疲労回復の正常な脳プロセスが動かなくなって、長期的な慢性疲労になるみたい。そのアセチルコリン減少は、鼻の細胞が影響してて、確かにコロナかかると嗅覚障害になるっていうのともつながるなーって感じで思ってた。

で、一番重要なのが、うつ病って、前読んだ本で遺伝率5割程度で、この本でもその遺伝率は描かれていた。で、何が遺伝要素なのかというと、ヒトヘルペスウイルスHHV-6の持っているSITH-1という遺伝子が多いと上記メカニズムが起きやすくなって、慢性疲労につながりやすくなるみたい。同じ状況でも鬱になる人ならない人が遺伝で決まるって悲しいよなぁって思ってた。まあ同じ食生活でも生活習慣病になる人もいればならない人もいるし。

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