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感想:西の魔女が死んだ

   

西の魔女が死んだ (新潮文庫)著者:梨木 香歩

★★★★☆

”魔女”って言葉がタイトルに入ってたのでSFかなと思ったらそうでもなく。

本屋でよくやってる夏の○○シリーズでは,泣ける1冊とあったが,別に泣ける話でもなく。

自分の読みたいと思ってた小説ではなかったですが,読んでよかった良書だと思います。私的中学生が読むべき本シリーズかなぁ。後から児童書であることも知り,納得って感じです。

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感想(ネタバレ含む)

不登校になってしまった主人公のまいが,西の魔女(おばあちゃん)のところに行き,魔女修行を通じて,人生の生き方を学んでいくといった物語。タイトルの通り,魔女は死んでしまうのですが,よくある死で感動や涙を誘うチープな物語でなく,魔女修行で学んだことととの絡みで,魔女の死がうまく昇華されているような気がしました。

あまり魔女修行の内容は詳しくは覚えていないんですが,(そもそも言葉で表すというよりかは,物語の中の雰囲気や自分の置かれている環境によって受け取り方や感じ方も違うのかな?)

自分のことは自分で決めて行動する。

最初から疑って決めつけるのは良くない。

の2つが印象に残っていますね。自分の人生を振り返ると,前者は出来ていて,後者は出来ていないって感じですかね。心の持ちようによって人生は変わる・豊かになるとよく言われますが,いい歳した大人ですが,まだまだ私も魔女修行が足りませんねぇ。

 - 読書

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