感想:永遠の旅行者(上)
★★☆☆☆
同著者のマネーロンダリングを読んでから読むとかなり微妙です。まだ上巻だけなので、なんともいえないところですが、マネーロンダリングのほうが面白いですね。
やっぱり金融経済に精通していて、小説家ではないと否応なく実感させれた。というのも物語の内容がかなりマネーロンダリングと似ている。舞台が香港からハワイになったとしか感じられなかった。正確には、タイトルにもあるように主人公が、永遠の旅行者(Perpetual Traveler)というようにどこの国籍も持たずに、税金がかからない生活をしているというのが違うところではあるが。結局依頼者を脱税させるという点においてはほぼ同じだった。あと無駄に長く感じる。
著者の金融小説はマネーロンダリングだけで十分だと思います。小説で読むのではなく、新書も数多く出されているのでそちらのほうが非常におすすめですね。金融や経済に関する話は秀逸なので。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事
-
-
感想:さいはての彼女
著者:原田 マハ ★☆☆☆☆ amazonのレビュー数も評価もすごかったから読ん …
-
-
感想:下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)
著者:藤田孝典 ★★☆☆☆ 下流老人とは、生活保護相当で暮らす高齢者のこと、と著 …
-
-
感想:年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学
著者: エンリコ モレッティ 、訳:池村 千秋 ★★★★☆ 長かった…。Kind …
-
-
可視化されにくい『最貧困女子』
「最貧困女子」とは、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁 …
-
-
感想:おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?
著者:池上 彰 ★★★☆☆ 教養とは「自分を知ること」。もう少し広げると、自分は …
-
-
感想:「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~
著者:中野 円佳 ★★★☆☆ 修士論文を本にしたものらしい。それだけを聞くと博士 …
-
-
感想:世界でいちばん透きとおった物語
著者:杉井 光 ★★★★☆ 普段本を読まない人、ミステリーを読まない人には薦めら …
-
-
感想:冒険の書 AI時代のアンラーニング
著者:孫 泰蔵 ★★★☆☆ 珍しい名前と思って、読み終えた後に経歴調べてみると、 …
-
-
感想:人生の基盤は妊娠中から3歳までに決まる―人生でいちばん大切な3歳までの育て方
著者:白川 嘉継 ★★★☆☆ なんか育児本でも読もうと思ったのがきっかけ。適当に …
-
-
『組織戦略の考え方』 組織は時代とともに変わる
Kindle版が2014年出版になっていたので,最新の本かと思いきや,読み終わ …
- PREV
- 感想:魔法の世紀
- NEXT
- 感想:面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと