感想:日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?
★★★★☆
どうやって見つけて買ったのかよく分からないがタイトルに惹かれてKindleで購入。私自身働きたくないようにモチベーションが低いので。あとどうでもいいけど、外国人の書いた本は有意義なものが多い気がする。その分長くて気軽には読めないので、年間○冊読むと決めている身としてはつらい。
さて、内容は、”社員のモチベーション”という言葉から、どうやったらモチベーションをもって働けるのかが書かれた本かと思いきやちょっと違うかった。会社の経営面や人事制度から、社員に対してどうモチベーションを持たせていけるか(本書ではエンゲージメントを向上させる意味)がメインに書かれていた。
思った内容とは違ったが、日本の終身雇用等の昔ながらの雇用制度が崩壊し、アメリカのようは流動的な労働市場になるべきだと僕自身思っているが、では実際どうやったらアメリカみたいな流動的な労働市場を構築できるのかといった具体的な方法や施策を知らなかった。その答えの一つを提示してくれた興味深い本だった。
ほうれんそうの文化は日本特有のもの
一番驚いたのはこれ。新入社員の時に、どこの会社でもまず教え込まれるであろう”報連相”。僕も同様にそれが当然と思っていて、グローバルスタンダードとまで言わないまでも、特別間違っているとは思っていなかった。
そうやって密に上司と部下が連絡を取り合っている状態をマイクロマネジメントというらしく、日本では一般的では、外国ではナンセンスなマネジメントの1つらしい。部下からすると自分の能力が認められていないと感じたり、意思決定の権限が自分にないと仕事が遅くなったり。外国では基本的には部下に、最初に詳細に指示を出してあとはその本人に任せるスタイルが主流みたい。日本でも外資系コンサルとかはそうなのかな?
人事でもマネジメントする側でもないけど、こういうことを知っていると、普段の上司の考察もできて面白そう。
サラリーマンは是非読んでおくべきでしょうね。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事
-
-
感想:会社の目的は利益じゃない ―――誰もやらない「いちばん大切なことを大切にする経営」とは
著者:横田英毅 ★★★★☆ 「あなたにとって一番大切なものはなんですか?」 「そ …
-
-
感想:嫌われる勇気
2014年amazon和書部門売上1位!すごいですね。けっこうタイトルぐらいは知 …
-
-
感想:生命保険のカラクリ
著者:岩瀬 大輔 ★★★☆☆ 一般人が一般人向けにかいた保険の本らしいです。とい …
-
-
感想:成瀬は天下を取りにいく
著者:宮島未奈 ★★☆☆☆ 2024年本屋大賞作品。単行本なので知らない著者の1 …
-
-
感想:幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと 若き外科医が見つめた「いのち」の現場三百六十五日
著者:中山 祐次郎 ★★★☆☆ タイトルが長い…。内容はなんか個人ブログをまとめ …
-
-
感想:臆病者のための株入門
著者:橘 玲 ★★★★★ 株入門というよりかは、投資入門としたほうがしっくりくる …
-
-
感想:七つの魔剣が支配するXIII
著者:宇野 朴人 現時点のシリーズ最新刊まで読了。前巻の続きって感じで、ガイが変 …
-
-
感想:結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~
著者:筒井 淳也 ★★★★☆ いい本はあるもんだ。社会学?的に見た家族というもの …
-
-
『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』はわからなかったが,得るものはあった
著者である伊藤元重さんはWBSにコメンテーターとして招かれていたため知っていまし …
-
-
可視化されにくい『最貧困女子』
「最貧困女子」とは、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁 …
- PREV
- 大手キャリアから格安SIM・MVNOにMNPしたときのリスク
- NEXT
- 感想:家族という病