感想:子どもの気持ちがわかる本 子どももママもハッピーになる子育て
2024/10/25
著者:イザベル・フィリオザ
翻訳:土居佳代子
★★★★☆
5月まとめ買いでとりあえず買ったシリーズ。育児本は久しぶり。あまり育児本を読んでないせいかもしれないが、タイトル通り、幼児期の子供が何を考えているのか教えてくれる内容で、知らないことも多々あったので読んでよかったと思う。
赤ちゃんのときは時間の概念がないから、ママやパパの姿が見えなくなっただけで泣いてしまうように、2歳、3歳になって記憶って概念ができるようになっても1分しかもたなかったり、そもそも事象を結び付けれないから、大人から見るとおかしく見えてしまうこととか。
ただ、明日には内容を忘れてしまいそう。結局子育てって体系的に育児本でインプットするより、個人差大きすぎるから、困っている事象についてググって、その上で自分で考えてPDCA回すのが効率いいんよね。ってのが持論。
最近、ネットでみかけた「丁寧な育児での疲弊」っていう言葉が印象的。子育てなんて適当でいいのに、SNSで可視化されて、これもしないといけない、あれもしないといけないで、自分で自分の首しめているよなあとは思う。
今の子どもが昔の子どもに比べて怒りをあらわにすることが多くなったのは、おそらく、より多くの刺激、選択の機会、失望に直面しているからではないでしょうか。 昔の子はスーパーでダダをこねませんでした……。それは、スーパーがありませんでしたから。テレビを消しても怒って叫びませんでした……。まだ、テレビがありませんでしたから。好きなシリアルを買うのを母親が忘れても、大騒ぎしませんでした……。その時は、お気に入りのシリアルなんてなかったから。お母さんは買うべき箱を間違えませんでした……。特別ステキな箱なんてなかったから。選択肢がそんなにないので、お気に入りもできなかったのです。 バングラデシュやスーダンの子どもたちがダダをこねることはきっとありませんが、それは聞き分けがいいとか賢いからではありません。ただ単にシリアルの箱を知らないし、大量消費社会に直面していないからです。 変わったのは子どもたちではなく、環境のほうです。私たちは、私たちの子どもたちがこんな超刺激的な社会に対して、十分に準備ができていないことを忘れています。 大人がすべきことは、こうした環境に対する子どもの反応を罰する代わりに、大量の情報を選別できるよう脳を鍛え、ストレスにうまく対処するのを助けてあげることでしょう。そんな環境に子どもたちを置いたのは、私たち自身なのですから。
イザベル・フィリオザ; 土居佳代子. 子どもの気持ちがわかる本 (p.256). 株式会社かんき出版. Kindle 版.
今の環境って子供にとってどうなんだろうか。僕らの幼少期は同じしまじろうのビデオを永遠とみてたけど、今は無限に新しいお話ある。ただの世代ギャップの一例で、環境への適応力の高さが子供の一番の良さか。
小学生シリーズ、中学生シリーズもあるので、また子供が成長したときに読んでもいいかな。
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