感想:40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか
2024/10/25
著者:河合 薫
★☆☆☆☆
Amazonで評価高かったから買ったと思ってたけど、読んでる途中で「本当にこれ評価高いの?」って感じになって、レビュー書くためにもう一度見に行ったら、星3.5でそんなに高くなかった。あれ?記憶が…。タイトルで釣られただけか。
タイトルから読者ターゲット層は明確だろう。本書の前半は、氷河期世代の留飲を下げるべく、うまい汁だけ吸ったバブル世代をディスり、後半はそんな気にせずこうやって生きようみたいな展開。製品のセールスとかでもあるけど、他社製品を下げて、自社製品を売ろうとするセールスって印象悪くて微妙だと思うんだけど。氷河期世代にはこういう論法がささってしまうのかと悲しくなった。でもAmazonレビューを見た感じそうでもなさそうで安心した。
あと中身が支離滅裂なところが残念だった。何者にもなれなかった40歳で、表紙にも役なしってかいてあるから、そういう人がターゲットかと思いきや、インタビューで出てくる人が課長職での辛さアピールとか。そもそもターゲットもブレブレで、それに対する答えもふわっとした一般論が並べられているだけだった印象。著者自体が50代女性で、何かターゲット層に対する間違った価値観を感じざるを得ないし、30代の僕からみたらよく会社でみかける残念な固定観念が強い50代って感じ…。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事
-
感想:ルームシェア(小説)
気づいたら研究室に置いてあって,誰が持ってきたのか未だに謎な本書。せっかくなんで …
-
このまま成長し続けられるのか『資本主義の終焉と歴史の危機』
なんの知識も見解もありませんが,経済というものが好きなので,タイトルに惹かれて購 …
-
可視化されにくい『最貧困女子』
「最貧困女子」とは、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁 …
-
感想:ユニクロ帝国の光と影
著者:横田 増生 ★★★☆☆ 山口の田舎の呉服やから世界のユニクロまで成長させた …
-
『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』はわからなかったが,得るものはあった
著者である伊藤元重さんはWBSにコメンテーターとして招かれていたため知っていまし …
-
感想:世界を変えた10冊の本
著者:池上 彰 ★★★☆☆ 池上氏が世界的に影響を与えたと思われる10冊をピック …
-
感想:会社の目的は利益じゃない ―――誰もやらない「いちばん大切なことを大切にする経営」とは
著者:横田英毅 ★★★★☆ 「あなたにとって一番大切なものはなんですか?」 「そ …
-
感想:雀蜂 (角川ホラー文庫)
著者:貴志 祐介 ★★☆☆☆ 今んところは一番好きな著者の一人である貴志祐介の作 …
-
『重力とは何か』ニュートン,アインシュンタイン,量子力学と物理学の歴史をわかりやすく紹介している良書でもあった
インターステラーという映画内で,重力の謎が解ければ,宇宙の真理を理解でき,地球か …
-
感想:殺意の水音
著者:大石圭 ★★★☆☆ 久々の角川ホラー。本って意外と高いし,本屋で買うなら新 …