るむろん

Android/生活/旅行/英語/書評…適当に書いていきます

感想:家族という病

   

家族という病 (幻冬舎新書)著者:下重暁子

★☆☆☆☆

本屋で売上上位のところにあって、タイトルに惹かれたため購入。一人暮らしで家族とは正反対の位置にいますが。普通の家庭に育ち、普通に家族を作っていくことを目標としているので。

家族というものはなんなのか。あり方など、参考になることが1つでもあればと思い読んだが、期待は儚くも打ち砕かれた。Amazonでレビューを見ていたら多分買っていなかったであろう酷評の嵐。そして僕も酷評せざるを得ない。

あまりにも内容が主観的過ぎるし、いちいち○○という人がいる、私は好きではないが。みたいないどうでもいい愚痴が入るのが読んでいて不快。それなりに苦労した幼少期で、家族というものが嫌いになった経緯はわからなくもないが、ただの主観に基づく批判は本としての価値はなかった。

最後の自分の死んだ家族への手紙とか、それこそチラシの裏にでも書いとけばいいのにと思う。家族の話を聞かされるとうんざりすると本書にあったが、まさに文字通り体験できた点では秀逸である。そんな蛇足をいれつつも圧倒的に文字量も少なく、内容はスカスカである。

それでもこの本が売れてしまっているのは、この著者の知名度があるのか(僕は知らなかった)、現代の日本人は家族というものに疲弊していたり、悩みが多いのだろうか。僕は後者だと思うが。

おまけで、著者と似ているかはわからないが、家族を持たないライフスタイルなら、phaさんの『持たない幸福論』を読んだほうがよっぽどためになるし面白い。

 - 読書

スポンサーリンク

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

  関連記事

感想:年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

著者: エンリコ モレッティ 、訳:池村 千秋 ★★★★☆ 長かった…。Kind …

感想:ホイホイ記憶術

1976年に発売されたベストセラーの復刻版がamazon Kindleで100円 …

幸福の計算式 結婚初年度の「幸福」の値段は2500万円!?

著者:ニック・ ポータヴィー 訳:阿部 直子 ★★★★★ 気づいたらまた外国人の …

感想:ルポ中年童貞

著者:中村 淳彦 ★★★★☆ 中年童貞の現状をルポした作品と思っていたら,少々違 …

初心者ランナーのための『ランニングの作法』―故障を防いで楽しくランニングを続ける

フィジカルトレーナーであり,専門分野がスポーツ障害の予防である著者が,ランニング …

感想:人生の基盤は妊娠中から3歳までに決まる―人生でいちばん大切な3歳までの育て方

著者:白川 嘉継 ★★★☆☆ なんか育児本でも読もうと思ったのがきっかけ。適当に …

感想:ヒトはおかしな肉食動物 生き物としての人類を考える

著者:高橋 迪雄 ★★★★☆ ポップなタイトルや表紙絵に反して、中身はすごく濃く …

感想:なぜ働いていると本が読めなくなるのか

著者:三宅 香帆 ★★★★☆ Amazonの12冊まとめ買いするとポイントもらえ …

感想:本日は大安なり

著者:辻村深月 ★★★★☆ 「ツナグ」についで辻村氏の本を読むのは2冊目。ブック …

感想:稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

著者:木下 斉 ★★★☆☆ 当たり前のことを当たり前にやる、そんな印象だった。地 …