るむろん

Android/生活/旅行/英語/書評…適当に書いていきます

感想:臆病者のための株入門

   

臆病者のための株入門 (文春新書)著者:橘 玲

★★★★★

株入門というよりかは、投資入門としたほうがしっくりくると思います。株なり投信なりFXなりを少し齧ったことがある程度の人が一番ぴったりくる本だと思いました。逆に、NISAとかよく聞くようになったけど株ってよく分からないってレベルの人にはあまり向かないかもしれないと思いました。(全く投資や株に対して知識がないわけじゃないのでわからないです…。)

社会人になって、いきなり集合研修で、確定拠出年金とか言い出され、大学生の頃は投資に対して何も考えてなかったけど、これから投資を考えていきたいという人には必読書でしょうね。別にこの本じゃなくても良書はたくさんありますが、入門書として読んで間違いなく損はないと思います。

『ウォール街のランダムウォーカー』や『敗者のゲーム』を簡単にしただけとか、知っている常識ばかりと批判されていて、まあその通りなので、もっと理論的な詳しい話が知りたい人はそちらを読んでもいいんじゃないでしょうか。僕も読んだことがないニワカなのでそのうち読んでみたいですけどね。

スポンサーリンク

結論はインデックスファンドを買えってことです。世界市場レベルで。

まあ詳しい話は本書か。ランダムウォーカーを読めばいいでしょう。僕は新入社員で、少し前に、会社で確定拠出年金の話を聞いたので、それについて少しだけ。

結局、その当時は、何も分からない状態だったので、日本株と外国国債と外国株をバランスよく買うことにしたと思います。そこまで間違ってはいなかったのかな?本書をもとに買うと、日本と米国とEUの金融市場規模的に、1:2:1ぐらいで各国のインデクッスファンドを買えばよかったらしいです。金融市場規模を忘れてしまったので、多分上の比率は違いますが、アメリカが世界の5割ちょいを占め、日本は2割もなかったような感じが印象的でしたね(ほとんど覚えていないので間違っているかも)。中国の経済動向が世界から注目されていますが、金融と限れば、アメリカが圧倒的なんですね。金融市場を作っただけありますね。

 

資本主義と投資

読んでて気になったのが、資本主義が大前提で語られていること。まあその前提がないと話が進まないわけですが…。今のどこの国も低金利政策をせざるをえない状況を見ていると、前に読んだ”資本主義の終焉”が頭をかすめざるをえません。12月のアメリカの利上げが本当に実現できれば、また世界経済として資本主義の成長の流れに乗って行けるのでしょうか。

 

 - 読書

スポンサーリンク

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

  関連記事

感想:運転者

著者:喜多川 泰 ★★★★☆ 小説と思ってたら小説風のストーリー仕立ての自己啓発 …

感想:家族という病

著者:下重暁子 ★☆☆☆☆ 本屋で売上上位のところにあって、タイトルに惹かれたた …

感想:世界を変えた10冊の本

著者:池上 彰 ★★★☆☆ 池上氏が世界的に影響を与えたと思われる10冊をピック …

感想:透明な夜の香り

著者:千早 茜 ★★★☆☆ 色々な小説を読んでみたい、そんな感じでamazonを …

『夢をかなえるゾウ』は自己啓発小説の完成形だと思う

著者:水野敬也 ★★★★☆ 2007年か2008年かに大流行していたらしい自己啓 …

成功の秘訣は自律・自制できる性格づくり 『成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか』

著者:ポール・タフ ★★★☆☆ 子供をどのように育てたら、子供は成功するのか?幸 …

感想:ホテルローヤル

著者:桜木 紫乃 ★★☆☆☆ 夏に本屋で直木賞受賞&売上No1とかの宣伝文句があ …

感想:会社の目的は利益じゃない ―――誰もやらない「いちばん大切なことを大切にする経営」とは

著者:横田英毅 ★★★★☆ 「あなたにとって一番大切なものはなんですか?」 「そ …

感想:若い読者のための宗教史

著者:リチャード・ホロウェイ ★★★☆☆ 久々の読書。どうしても家で読む気が起き …

感想:エンド・オブ・ライフ 

著者:佐々 涼子 ★★★★☆ Amazonの本のランキングTOP100の中で目に …