感想:さいはての彼女
著者:原田 マハ
★☆☆☆☆
amazonのレビュー数も評価もすごかったから読んでみた。微妙だった。一番得られたのは、おそらくマジョリティの女性にはこの本が共感されているということ。全く理解できないけど。
脇目もふらず猛烈に働き続けてきた女性経営者が恋にも仕事にも疲れて旅に出た。信頼していた秘書が手配したチケットはは行き先違いで――? 女性と旅と再生をテーマにした、爽やかに泣ける短篇集。
紹介文の通りなんだけど、なんか内容があっさりしすぎてて全く共感できなかった。女性がテーマに入っているからなんかな。よくあるテーマだと思うんだけど、旅での出会いとかも別にいいんだけど、「脇目もふらず猛烈に働き続けてきた女性経営者」の前提の描写がなさ過ぎて、どういう苦労をしてきたのか、どんな価値観を育んできたのかが全く分からず、旅での出会いでどう心情が変化していったのかっていうのが、本当にあっさりしていて、なんか僕の小説に求める内容ではなかった。
あと、キャリアウーマンが出てくるんだけど、なんかどの短編でも、肩書はすごいんだけど、本当にこいつ仕事できんのか?っていう言動が多すぎて、、、JTCの管理職とか社員の解像度も低すぎて、すごく残念だった。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事
-
感想:君の膵臓をたべたい
著者:住野よる ★★★★★ はじめて単行本の小説を買ったんじゃないかな。まあKi …
-
『人見知りが治るノート』 認知行動療法で人見知りを克服?!結局は場数をこなして慣れるしかない
認知行動療法(CBT)を使って,誰もが持っている人見知りの傾向(人前でスピーチす …
-
感想:「居場所がない」人たち: 超ソロ社会における幸福のコミュニティ論
著者:荒川 和久 ★★★★☆ 8月頃に読んでて別につまんなくはなかったんだけお、 …
-
感想:医者が教える 人が死ぬときに後悔する34のリスト
著者: ★★★☆☆ 内容とは少しずれるが、まずはじめに、著者の現在行っている統合 …
-
感想:肥満の科学 ヒトはなぜ太るのか
著者:チャード・J・ジョンソン 翻訳:中里 京子 ★★★★★ 2024年8月の本 …
-
『組織戦略の考え方』 組織は時代とともに変わる
Kindle版が2014年出版になっていたので,最新の本かと思いきや,読み終わ …
-
感想:昭和史 1926-1945
著者:半藤 一利 ★★★★★ 今までなら絶対に取らなさそうな硬い感じの本。実際は …
-
感想:世界を変えた10冊の本
著者:池上 彰 ★★★☆☆ 池上氏が世界的に影響を与えたと思われる10冊をピック …
-
感想:40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか
著者:河合 薫 ★☆☆☆☆ Amazonで評価高かったから買ったと思ってたけど、 …
-
感想:流れ星が消えないうちに
著者:橋本 紡 ★★☆☆☆ 久々に本屋をぶらぶらしていたら懐かしい著者の名前を …