感想:夢を売る男
★★★★☆
面白いか面白くないかでいえば,普通に面白かったと思う。何も知らなかったが,たかじんさんの件で,相当な不評をかっていたようで,それが尾を引いてAmazonの酷評レビューが意味もなく持ち上げられている印象を受けた。
クリエイター等,公人となる職業はビジネスの上で,人物のイメージというものは大切だとは思うが,誰が書いてようが小説なんて読んでて面白ければなんでもいい。
どうでもいいが,Amazonレビューの一番参考になったとされているコメントが,リアリティに欠けると批判しているが。売上と経費で数字を出しているものの数字の根拠がなく,それも売上と経費だけとコメントのほうがリアリティに欠けていて笑えた。さらにそれが一番参考になるって投票されていて,僕には何がなんだかわからないよ。
この商売で一番大事なのは,客を喜ばせることだ。人は精神的な満足と喜びさえ味わえれば,金なんかいくらでも出す。
社会人になり,経済的にも自立できるようになると,自分の死ぬまでの人生について考えるようになった。特に金の使い道と幸せは何かについて。小説なので過剰な表現があるものの,言い方は悪いかもしれないが,頭の悪いカモが騙されて高額な金額で自分の本を出版する,ストーリーではあるが,そんな生き方もあってもいいのかもしれないとふと思った。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事
-
-
感想:会社の目的は利益じゃない ―――誰もやらない「いちばん大切なことを大切にする経営」とは
著者:横田英毅 ★★★★☆ 「あなたにとって一番大切なものはなんですか?」 「そ …
-
-
感想:持たない幸福論 働きたくない・家族を作らない・お金に縛られない
著者:pha ★★★★☆ 京大卒のニートで有名な著者。熊野寮出身らしいですね。 …
-
-
感想:嘘をもうひとつだけ
著者:東野 圭吾 ★★★☆☆ ブックオフで目に止まって,久々に東野圭吾を読みたく …
-
-
感想:星を編む
著者:凪良 ゆう ★★★★☆ 読んでから2ヵ月も経って感想忘れちゃった。「汝、星 …
-
-
感想:雀蜂 (角川ホラー文庫)
著者:貴志 祐介 ★★☆☆☆ 今んところは一番好きな著者の一人である貴志祐介の作 …
-
-
感想:流れ星が消えないうちに
著者:橋本 紡 ★★☆☆☆ 久々に本屋をぶらぶらしていたら懐かしい著者の名前を …
-
-
幸福の計算式 結婚初年度の「幸福」の値段は2500万円!?
著者:ニック・ ポータヴィー 訳:阿部 直子 ★★★★★ 気づいたらまた外国人の …
-
-
感想:君の膵臓をたべたい
著者:住野よる ★★★★★ はじめて単行本の小説を買ったんじゃないかな。まあKi …
-
-
感想:肥満の科学 ヒトはなぜ太るのか
著者:チャード・J・ジョンソン 翻訳:中里 京子 ★★★★★ 2024年8月の本 …
-
-
感想:レインツリーの国
著者:有川 浩 ★★★★☆ 有川さんって女性だったんですね。あとがきで,私の夫っ …
- PREV
- 感想:ルポ中年童貞
- NEXT
- 【ヘイデイ】コミュニティダービーにダービーリーグが追加されてた。他