感想:糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて
★★★★☆
糖質制限って言葉をよく聞くようになった今日この頃。炭水化物を控えたら痩せるとか小耳に挟み、気持ち程度ご飯の食べる量を減らしていた。でも情報は友達から聞いたとかで、特に理論的な根拠なんて知らなかった。
糖質制限だけでなく、カロリーは多くとっていいの?脂質は?等、栄養学に関して、体系だって色々と情報を得ることができた。盲目的に油は悪いもの、コレステロール(卵)を食べすぎてはいけない、と親に刷り込まれ信じていた僕にとって衝撃の事実の連続で、すごく良かった。星5かなと思っていた。
しかし、この手の知識が全くない僕が読むと、ある程度は書いてあることを信じるしかなく、そこまでおかしなことを言っていないので信じていたのだが、Amazonレビューの低評価を見ていると、”ケトン体”についての記述は間違っているとの指摘があるではないか。急きょ気になって、次に読む本は、レビューで紹介されていた「ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~」にしようと思う。
本の内容は、主に糖尿病にならないために、糖質制限をしよう!糖質制限すると、他の病気にもなりにくくなるし、太っている人は体重が減り、痩せている人は筋肉がつく。いいことづくしだよ!って感じです。
そして、その糖質制限方法に、”ロカボ”というものを著者は押している。ちょっと押しが強すぎて嫌悪感を抱いたが、内容としては、毎食糖質40g×3食でだいたい1日130g以下の糖質にすればいいらしい。糖質40gは、ご飯半分の量らしい。それ以外は、お腹いっぱいまでお肉なり油をとってもいいらしい。しかし、ラーメン等は食べれなくなり、ご飯半分は意外と厳しそうである。
へぇと思ったことが多かったので、簡単に箇条書きで紹介。
・血糖値の異常は、食後高血糖が起き、次に空腹時高血糖になる。食後高血糖の人でも空腹時血糖値が基準値の人は普通にいる。空腹時の血糖値だけを測る健康診断は発見が遅れる。
・炭水化物は糖質(1グラムあたり4キロカロリー以上)と植物繊維(4キロカロリー以下)に分かれる。
・血糖値は糖質をとることで上昇し、糖質とともに、タンパク質や脂質、食物繊維をとると、糖質の吸収がゆるやかになり、血糖値の上昇が抑えられる。
・2015年にアメリカの政府機関が約40年ぶりに『食事摂取基準』を「食べるコレステロール量と、食べると油量を制限しない」と改訂した。多分これが、1日卵1個までじゃなくていいよと話を聞いた情報元だと思う。
・油について、植物性と魚の油は、全く健康に害がなくむしろ良い。動物性の油も日本人であれば良いという研究結果になっている。ただし、トランス脂肪酸という人工的な油と、過酸化脂質とよばれる古くなった油は危険である。
・コレステロースはエネルギー源でないので、運動で燃やして減らすことはできない。どうやって減らしたらいいの?ちなみに、食べ物から摂取しても増えない。
・日本人と欧米人では、糖尿病の発生メカニズムが違う。日本人は人種的にインスリンが少ない。一方欧米人はインスリンが多く、糖質をばんばん取っても糖尿病にはならないが、その分肥満になり、肥満細胞が原因で糖尿病になる。インスリンの少ない日本人は肥満になる前に糖尿病になるのが半数である。
・ロカボ食を提供しているレストランがあるらしい。暇があったら調べてみよう。
・ロカボ食はどの世代に適しているの?子供は、成長でエネルギーを使うので、気にせず食べたほうがいい。20代も、インスリンの働きは問題ないので、基本的には食事制限の前に、運動習慣の定着化をはかり、30代40代でも運動できるようにするほうが大切。30代半ばからは、老化によってもインスリンの働きは弱くなってくるので、積極的に糖質制限、ロカボを行っていくべき。
・果物は糖質制限の面からみるとあまりよくない。お菓子と同分類になる。
・”このトマトは糖度が○○もあって甘くて美味しいんですよ!”って言葉聞いたことないですか?甘くてうまいのは事実かもしれないが、糖質制限の面からみるとマイナスであるということ。
・人工甘味料は健康に悪いイメージがあったが、実際は逆であった。特に、エリスリトールは摂取上限もなく安全性が証明されているらしい。アスパルテーム、スクラロースは上限があるが、缶ジュース15本ぐらいで現実的ではない量である。果糖ブドウ糖液糖という甘味料はヤバイ。
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