感想:ルームシェア(小説)
2015/01/10
気づいたら研究室に置いてあって,誰が持ってきたのか未だに謎な本書。せっかくなんで研究室の暇つぶしとして読んでみました。
日本ラブストーリー大賞らしいです。内容は,絵からもタイトルからも想像できるような感じのもの。
以下ネタバレも含む感想です。
日本ラブストーリー大賞だし,さぞかし胸がキュンキュンする物語なのかなと期待してたんですが,蓋を開けてみるとひどいもんですね。
女性視点で話が書かれており,雰囲気的にも少女漫画のストーリーっぽい感じですが,いかんせんヒロインの美央が自己中心的にすぎですね。一方で陸君が,そんな美央の全てを受け入れている聖人君子みたいな人物になっています。
あまりにも現実離れした性格な二人なので,感情移入なんて到底できません。
陸は大学生の時彼女を交通事故で亡くしたせいで,幸せというものがわからなくなり,美央が幸せでいてくれたらそれでいい,っていうのは当事者じゃないので理解できないですし,読んでも納得もできませんでした。
極めつけが,突如陸が死ぬところですね。死んでから失ってから本当に大切な人や物がなんだったか気づかされるお決まりのパターンになぜかもっていく著者。話の流れ的に,美央と陸のデートごっこや会話を通じて,気づかせていったりや,心の成長を描く方法がいくらでもありそうに感じました。
白い春でもありましたが,急に脈絡もなく,登場人物を殺してしまうのは本当に後味を悪くしてしまうことを再実感させてくれる作品となっています。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事
-
-
『人見知りが治るノート』 認知行動療法で人見知りを克服?!結局は場数をこなして慣れるしかない
認知行動療法(CBT)を使って,誰もが持っている人見知りの傾向(人前でスピーチす …
-
-
感想:年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学
著者: エンリコ モレッティ 、訳:池村 千秋 ★★★★☆ 長かった…。Kind …
-
-
感想:日本人というリスク
著者:橘玲 ★★★★☆ 橘氏の2冊目の本。1冊目の臆病者の株式投資入門を読んで …
-
-
『組織戦略の考え方』 組織は時代とともに変わる
Kindle版が2014年出版になっていたので,最新の本かと思いきや,読み終わ …
-
-
感想:面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと
著者:海老原 嗣生 ★★★★☆ そういや就活していた時に、就活本をゆっくりじっく …
-
-
感想:西の魔女が死んだ
著者:梨木 香歩 ★★★★☆ ”魔女”って言葉がタイトルに入ってたのでSFかなと …
-
-
感想:医者が教える 人が死ぬときに後悔する34のリスト
著者: ★★★☆☆ 内容とは少しずれるが、まずはじめに、著者の現在行っている統合 …
-
-
感想:ユニクロ帝国の光と影
著者:横田 増生 ★★★☆☆ 山口の田舎の呉服やから世界のユニクロまで成長させた …
-
-
感想:臆病者のための株入門
著者:橘 玲 ★★★★★ 株入門というよりかは、投資入門としたほうがしっくりくる …
-
-
感想:稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則
著者:木下 斉 ★★★☆☆ 当たり前のことを当たり前にやる、そんな印象だった。地 …
- PREV
- 八坂神社で初詣
- NEXT
- 【ヘイデイ】街の施設案内する順番を決めて資材獲得効率をあげる