感想:博士の愛した数式(小説)
★★★☆☆
映画化とかでけっこうな人気だったので,気になっていたんですが読む機会がなく,発行から10年以上もたってようやく読みました。
読解力のない私には評価が難しい作品と感じました。面白いとは思いませんでしたが,読んでよかったなとは思える作品でした。
小説と数学という相反するものをうまく融合できている点,80分しか記憶の持たない老博士,家政婦の私,阪神タイガースファンの息子の3人の日常生活が綺麗に?表現されている点が評価されているのかなぁ。変わり種&ほのぼのとした感動で巷で流行りそうな条件はクリアしていたのか…。
肝心のタイトルにある博士の愛した数式であるだろうオイラーの公式や,博士の心情描写についてはあまりコメントがなく,読者の読解力にゆだねられています。
Amazonレビューの低評価を見ると,淡々としている,起承転結がない,つまらないって言葉が頭に移りました。確かに,読んでて上記のような印象は少なからず私も受けましたが。
解説でも純文学と称されているように,娯楽小説として評価するなら低評価にしかならないでしょうね。書評かける人ってすごい。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事
-
-
感想:アルジャーノンに花束を
著者:ダニエル キイス訳:小尾 芙佐 ★★★★★ 文句なしの名作だった。60年代 …
-
-
成功の秘訣は自律・自制できる性格づくり 『成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか』
著者:ポール・タフ ★★★☆☆ 子供をどのように育てたら、子供は成功するのか?幸 …
-
-
感想:ソープランドでボーイをしていました
著者:玉井 次郎 ★★★☆☆ 東日本大震災で、仕事と家を失い、ローンが払えなくな …
-
-
感想:禁忌の子
著者:山口 未桜 ★★★★☆ Amazonぶらぶらしたら目に入ったミステリー新作 …
-
-
初心者ランナーのための『ランニングの作法』―故障を防いで楽しくランニングを続ける
フィジカルトレーナーであり,専門分野がスポーツ障害の予防である著者が,ランニング …
-
-
『重力とは何か』ニュートン,アインシュンタイン,量子力学と物理学の歴史をわかりやすく紹介している良書でもあった
インターステラーという映画内で,重力の謎が解ければ,宇宙の真理を理解でき,地球か …
-
-
感想:魔法の世紀
著者:落合陽一 ★★★★☆ Kindleセールの時に購入。面白い本は1000円台 …
-
-
感想:ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~
著者:宗田 哲男 ★★★★☆ 前回読んだ糖質制限関係の本が面白くて、もう少し情報 …
-
-
感想:永遠の旅行者(上)
著者:橘 玲 ★★☆☆☆ 同著者のマネーロンダリングを読んでから読むとかなり微妙 …
-
-
感想:幸せになる勇気
著者:岸見 一郎、古賀 史健 ★★★★☆ 嫌われる勇気の第二作目。まさか続編が出 …
- PREV
- 感想:西の魔女が死んだ
- NEXT
- 感想:嘘をもうひとつだけ