るむろん

Android/生活/旅行/英語/書評…適当に書いていきます

感想:仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

   

仕事と家族 - 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか (中公新書)著者:筒井 淳也

★★★★☆

同著の感想:結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~とセットで紹介されているのを見かけてたので、セットで読んでみた。20代、30代世代に焦点を当てて、今の日本の、仕事・家族の当たり方について、前著では、家族によりフォーカスを当てて、本作は仕事によりフォーカスを当てた内容になっていた。被る部分もあるが、僕もセットで読むのをおすすめする。

スポンサーリンク

女性の労働参加率と出生率が正の相関を持つことが必須

このように女性の労働を「結婚生活を妨げるもの」ではなく「結婚生活を成り立たしめるもの」として捉えるようになるという転換は、他の国も一定の時期に経験してきたものだと私は考える。このような状態になると、女性の就労は結婚を遅らせ出生率を下げるというよりも、むしろ結婚に必要な要素として考えられるようになる。

これからの社会で一番必要になってくるだろうと思われること。政府の大小を抜きに考えると、スウェーデンやアメリカも、過去には今の日本のような女性活躍問題を抱えていたが、今では乗り越え、女性の労働参加と出生率が正の相関を持つようにまで至っているようだ。

そのための今ある壁をして、男社会の無限定性な働き方を著者は指摘している。

正社員の働き方の「無限定性」  日本企業の基幹労働力として採用された者は、仕事に関する三つの「無限定性」を受け入れることを要請される。職務内容の無限定性、勤務地の無限定性、そして労働時間の無限定性である。

高度経済成長時の専業主婦がいる家族のモデルケースがあったからこそ、成り立っていた無限定性な働き方だが、若手サラリーマンだが、今も問答無用で無限定性は求められている。面白いことで、一番問題なことが、出産した女性だけが政府の強い後押しがあって解除される傾向にあるということ。結局パートナーである男性が無限定性を求められると、今がないということにどれだけの人が気づいているのか。待機児童問題や、育休など子供を育てられる制度を用意するのに躍起になっているが、問題の本質が見えてきて、真の意味での女性活躍や、共働き夫婦が子育てと仕事を両立できる社会はいつやってくるのだろうか。間違いなく今は過渡期で、その真っ只中に子育てをすることになるだろう自分にとっては頭が痛い…。

少子高齢化、地球温暖化、etc…50年スパンのディレイがある問題を取り組むことは本質的に怠け者の人にとってそもそも不可能なのではないか、と考えさせられる。

ひとりひとりにあった働き方を。(なんか安倍さんがいってたような)

そんな夢のような社会が来ることを祈る。

 

 - 読書

スポンサーリンク

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

『重力とは何か』ニュートン,アインシュンタイン,量子力学と物理学の歴史をわかりやすく紹介している良書でもあった

インターステラーという映画内で,重力の謎が解ければ,宇宙の真理を理解でき,地球か …

感想:面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと

著者:海老原 嗣生 ★★★★☆ そういや就活していた時に、就活本をゆっくりじっく …

もしドラが文庫になっていたので読んでみた

著者:岩崎 夏海 ★★☆☆☆ 本を読まない人だって聞いたことがあるぐらいに有名に …

感想:下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

著者:藤田孝典 ★★☆☆☆ 下流老人とは、生活保護相当で暮らす高齢者のこと、と著 …

感想:家族という病

著者:下重暁子 ★☆☆☆☆ 本屋で売上上位のところにあって、タイトルに惹かれたた …

感想:拝金 青春経済小説

モリエモンこと堀江貴文氏の小説。金の亡者とか揶揄されていたホリエモン自身を,ノン …

『ここらで広告コピーの本当の話をします。 宣伝会議』 広告コピーに関係する人でなくても読む価値あり

すごい人が書いた本はすごい! PlayStationなどの広告クリエイターとして …

成功の秘訣は自律・自制できる性格づくり 『成功する子 失敗する子 ― 何が「その後の人生」を決めるのか』

著者:ポール・タフ ★★★☆☆ 子供をどのように育てたら、子供は成功するのか?幸 …

感想:稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則

著者:木下 斉 ★★★☆☆ 当たり前のことを当たり前にやる、そんな印象だった。地 …

『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』はわからなかったが,得るものはあった

著者である伊藤元重さんはWBSにコメンテーターとして招かれていたため知っていまし …