感想:教養を磨く 宇宙論、歴史観から、話術、人間力まで
2024/10/25
著者:田坂広志
★☆☆☆☆
まえがきに、本書は「随想」であるとあった。ちょっと前に読書統計を調べているときに、読書するもののジャンルで、割合が少ないもののエッセイというものがあった。エッセイって言葉をよく聞くけど、あまり理解していないことに気づいて、辞書を引いてみたが、当時はやっぱりよくわからなかった。
読んだ結論として…、エッセイは自分には合わなかった。好きな作家のエッセイだったらいいのかな?でも結局好きな作家だとほぼ考え方理解できたり共感するから、あえてエッセイ読んでも得られることもないし、広く知らない人のエッセイを読むと、Yahooニュースのよく知らんおっさんのコメント集にしか見えなくて、つらい感じ。
各テーマ4ページしかないから読みやすいんだけど、逆を言うと中身がなさすぎる。まだネット記事のほうが中身があるのではないかと疑ってしまうレベル(ネット記事に掲載した75編の集めただけでした。そりゃそうだ。なんか内容被ってるところもあったし)。本には著者独自の深い考察とか求めている自分からすると、そもそも本の定義のスタートになっていないので最低評価。
職場へのAIの導入が進むことによって、知識労働者も、その多くが仕事を失っていく。 特に、論理思考と専門知識だけで仕事をしていた人材は、確実にAIに淘汰されていく。
田坂 広志. 教養を磨く~宇宙論、歴史観から、話術、人間力まで~ (光文社新書) (p.121). 光文社. Kindle 版.
僕はまさに、論理思考と専門知識で仕事をする職業なのだが、どうやったらAIで置き換えられるか教えてほしい。ただのパターン認識だからネット上にほぼ情報のない専門知識をAIがどう学習するのか?僕たち人間は因果推論と論理的思考があるから1冊の専門書から学んで応用していけるんだが、今のAIの構造上それは不可能で、もしできるようになったら今までと次元が違うAI時代なんだが。どこの分野の専門家わからないけど、偉くなると自分の知らない領域でも知ってるかのように振るまうこのXみたいな内容もきつい…。
最後に、Amazonレビューみても、★4.5の高評価だし。よくわからんね。
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