感想:稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則
★★★☆☆
当たり前のことを当たり前にやる、そんな印象だった。地方創生による地方への補助金や、ふるさと納税によって地方にお金がある程度は移動しているように感じる昨今、そんなあり方では地方再生なんてできないという話。補助金ありきのビジネスなんて民間企業じゃありえない、そんな感覚を大事にして、民間の金を稼ぐ意義と地方自治の図書館や手続きといった公共の施設をうまく融合させてビジネスを成功させるといったものが多い。
著者は実際に、高校生の時から地元商店街の復興活動に参加しており、数々の成功例も挙げられていてすごく納得のいく内容が多かった。
基本的に民間企業のようなことをするので、初期投資は必要だし、一番重要なのは覚悟だという。お金自体は1人、10~100万程度でもどうにでもなると書いてあったが、成功例の数多くは、なかなかいい場所に土地(駅前のシャッター通り的な?)をもっているケースがほとんどだった。
公民のあり方を考えさせれる一冊だった。著者は補助金を麻薬みたいなものとして、批判しているが、個人的には必要と思う。人間は弱いので間違いなくお金を目の前にしてうまく判断できなくなってしまうものだが…。やっぱり地方は儲からないから民間企業が出ていくのであって…(書いててあまり地方のことを分かっていないと気づいたのでこれで終わり…)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
関連記事
-
感想:面接の10分前、1日前、1週間前にやるべきこと
著者:海老原 嗣生 ★★★★☆ そういや就活していた時に、就活本をゆっくりじっく …
-
感想:結婚と家族のこれから~共働き社会の限界~
著者:筒井 淳也 ★★★★☆ いい本はあるもんだ。社会学?的に見た家族というもの …
-
感想:「育休世代」のジレンマ~女性活用はなぜ失敗するのか?~
著者:中野 円佳 ★★★☆☆ 修士論文を本にしたものらしい。それだけを聞くと博士 …
-
『東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと』はわからなかったが,得るものはあった
著者である伊藤元重さんはWBSにコメンテーターとして招かれていたため知っていまし …
-
感想:日本人というリスク
著者:橘玲 ★★★★☆ 橘氏の2冊目の本。1冊目の臆病者の株式投資入門を読んで …
-
感想:君の膵臓をたべたい
著者:住野よる ★★★★★ はじめて単行本の小説を買ったんじゃないかな。まあKi …
-
感想:田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」
著者:渡邉格 ★★★★☆ 非常に楽しく読めた。が、後半の作者の思いには残念ながら …
-
感想:いなくなれ、群青
著者:河野 裕 ★★★☆☆ タイトルと表紙に惹かれてなんとなく購入。こういうのが …
-
感想:博士の愛した数式(小説)
著者:小川 洋子 ★★★☆☆ 映画化とかでけっこうな人気だったので,気になってい …
-
感想:マネーロンダリング(経済小説)
著者:橘 玲 ★★★★☆ 経済小説+推理小説。という一風変わった感じ。なにわ金融 …
- PREV
- 感想:シリコンバレー式 自分を変える最強の食事
- NEXT
- 感想:君の膵臓をたべたい